『 ぬくもりの瞳 』


少年は一緒に旅をしている妖精に言われました。

「皆、君の瞳は青くて冷たい色だから怖いて思うんだよ。
 本当はとても優しいのに、どうして気付いてくれないのかなぁ・・・」

妖精の言葉に耳を傾けていると

「綺麗な色なんだよ。
 空みたいな色。僕の大好きな色なんだ」

先ほどまでの辛そうな声とは変わり、
嬉しそうに紡がれる言葉に少年は首を捻り、
目の前を飛んでいるであろう妖精に、
少年は聞きます。

「空の色て、どんな色なの?
 ボクも、君の好きな空の色を見てみたいな」

妖精の言う綺麗な空色の瞳を細め、
笑いながら言う言葉に、妖精は頷き、

「絶対見えるよ。
 君が見たいと望むなら絶対見れるよ!」

嬉しそうに言う言葉に少年は頷き、歩き出した。


風に揺れ、葉の擦れる音
グリップ音
指示を出す声
誰かに送っている声援の声を聞きながら、
木の下に座り、本を読んでいた少女は本を閉じため息を付いた。

昨日読んでいた本は夕食後に読み終えてしまい、
今日読む本がなくなった為、本棚にしまわれていた本を
適当にカバンに入れ、休み時間や待ち時間に読んでいた。

目の見えない少年が妖精と共に旅に出て、
見えなかった目が見える様になり、
初めて見た空を見て、妖精に、ありがとうと礼を言って話しは終わる。

小さな頃、親にねだって買って貰った児童文庫

空が大好きで、空の話が書かれているなら、ねだって買って貰っていた。

小さい頃は、少年の目が見えるようになり、嬉しくて何度も読み返した。
が、今読むと幼い頃には気付かなかったモノが見え始める。

どうして見えるはずの少年の目が、見えなくなったのか?

素直に話に感情が入らなくなっていた。

どうして・・・
考えれば、考えるほど答えは奥底へと沈んでいく。

2度目のため息を落とすと

「こんにちわ」

休憩に入ったのか不二がの元へやってくる。

「こんにちわ、不二先輩」

掛けられた声で、下を向いていた視線を上げ挨拶を返せば
不二はいつもの様にの横に座り、

「今日は何を読んでいるの?」

の膝に置かれている本の話題に入った。

「児童文庫なんですけど・・・」

置かれている本に視線を向ければ、『ぬくもりの瞳』と、
大きく書かれており
物語を少しだけ話す。
「目の見えない少年と、妖精の話?」

柔らかな声で聞き返す不二の言葉にが頷き

「はい。最後は目が見える様になるんです」
始めて見たのは、自分の同じ瞳の色の空

横に座る不二の顔を見る。

穏やかに笑っている。

本の主人公のように綺麗な空色の瞳を持っている。

春の空の色

始めてみた時、綺麗だと思った。

ちゃん?」

不二の顔を見たまま、考えに没頭してしまったの名を呼び
意識を取り戻す。

「どうしたの?」

名前を呼ばれ、弾かれた様に意識を戻した
下を向き、不二の呼びかけにも顔を上げなかった。

ちゃん?」

2度目の呼びかけの時、
不二の声と重なる様に

「先輩は・・・・」

小さな音の言葉に、聞き直そうと
3度目の名前を呼ぼうと口を開きかける。

「先輩は、私なんかと話していて楽しいですか?」

下を向いたままの言葉は、どこか苦しそうに紡がれた。

「どうしたの?」

表情を見せないを気を使いながら、
ゆっくりと、柔らかな音で聞き返す。

「大切な休憩時間に、私なんかと話をしていたら休憩にならない。
 そんな大切な休憩を潰してまで、私と話しをする事は無いと思います」

物語の主人公をまっすぐ見れなくなったのと同じ、
不二との会話を素直に楽しめくなっていた。

「うん。
 そうだね」

の言葉に不二は頷き納得を表す言葉を返す。

が、

「嫌やなら、話しかけないし近寄らないよ。
 でもボクは、ちゃんと話していて楽しいと思うし面白いと思う」

だから、話をしに来るんだよ

下を向いたままで不二の表情が見えないが、
今、どんな表情をしながら話をしているのか解り、
顔を上げようとするが、

「休憩も大事だけど、
 あれだけで疲れてしまうほどの体力じゃないよ」

微笑んでいる事が解り、ホッとした瞬間、
物語の1部を思い出した。

妖精が、

目が見えなくて不自由ではないか?

と、問いかけると少年は

「そんなことないよ。
 気持ちは、言葉を聞けば変わるし、
 触れば、暖かさも解るしね」

それに、匂いをかけば食べ物かどうか解るし!

笑顔で妖精に言葉を返す。

そんなシーンは今のに当てはまっている。

顔を見なくても、不二の表情が解る。

さっきまで、本当だろうかと疑っていたのに、
体験すれば信じられた。

「すみませんでした」

なにより、自分の個人的な考えで、
不二を困らせてしまった事に誤りをいれれば、

「気にしてないから大丈夫だよ」

変わらない、音にが顔を上げれば
不二は微笑んでいた。

膝に置いた本を指で撫ぜていれば、
不二の視線もから本へと移動し、
何か思案しているのか、見つめたままで居ると

「目の見えない少年と妖精の旅か・・・
 もし、良かったら貸してくれないかなぁ?」

「かまいませんが、
 児童文庫ですので文字が大きいですよ?」

首をかしげ、言葉を返せば

「うん。
 読んでみたいんだ」

返事を待たず、休憩を終わる言葉がかかり
不二は立ち上がる。

「部活か終わりましたら、お持ちします」

不二の背中に返事が返せば、

「ありがとう」

微笑み

「行って来ます」

と、ことばが続き、

「頑張って下さい」

が言葉を返す。

そして、別れる時には

また

と、交わし今日が終わる




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         不二と恋する1週間(仮)

         第3話目『 ぬくもりの瞳 』でした。

         今、コレを書いてて思ったのですが、お題はドコ?
         本の題名になっただけぽいような・・・・・
         
         まだまだ、文才能力が足りない・・・